SERTE(セルテ)が、今日で閉館した。
すべてのお店が閉店し、
正面入口ではLast LIVEが行われていた。
私が新入社員として初めて勤務したのは、
昭和48年4月。
配属先は関内駅北口、羽衣町一丁目だった。
慣れないスーツに身を包み、
社会人という言葉の重さを感じながら歩いた関内の街。
その頃から、セルテはいつも当たり前のようにそこにあった。
仕事帰りに立ち寄った日、
誰かと待ち合わせをした日、
用事がなくても自然と足が向いた場所。
うまくいった日も、少し落ち込んだ日も、
変わらないセルテの姿に、なぜか気持ちを整えられた。
昭和、平成、令和と時代が移り、
街の景色は変わっても、
セルテはずっと関内の日常を見守ってきた。
建物はなくなっても、
ここで重ねた時間や思い出は消えない。
SERTEは、街の一部であり、
私の人生の一部だった。
ありがとう、SERTE。
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