空手の稽古から離れて、もう半年が過ぎました。
道場を退会してから、
指導してくださった先生方の何人かが、
個人的に連絡をくださったことは、
本当にありがたく、心に沁みました。
でも、一緒に汗を流し、声を張り上げ、
時には笑い合った仲間たちからは、
何の音沙汰もありません。
その静けさが、思いのほか胸に響いています。
稽古だけの関係だったのかもしれない。
そう思うと、正直、寂しいです。
いや、連絡を待っているわけじゃないんです。
ただ、あの時間を、あの空間を、あの熱を、私は本気で生きていた。
人生を語りながら、空手に向き合っていた。
そんな自分だけが空回りしていたような気がして、
少し恥ずかしくもあります。
だって、旅先で一度しか会わなかった人と、
今でも旅仲間として交流が続いているのに。
空手という、もっと濃密で、もっと身体と心をぶつけ合った時間を
共有したはずなのに、それっきりなんて。
今は、自宅でYouTubeを見ながら、
流派にこだわらず空手の動きを真似しています。
基本動作だけでも、体を動かすと心が少し晴れる。
空手は、やっぱり自分の中に生きているんだなと感じます。
またいつか、どこかの道場に通いたい。
そんな気持ちはあります。
でも今はまだ、白紙です。
焦らず、空手との新しい関係を、
自分のペースで探していこうと思っています。
[1回]
PR